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エントリーナンバー3 堀口真由子さん(総政4)

旅が好き。テレビが好き。メールは2の次、3の次。そんな彼女は出会いを糧に世界を駆け回るバックパッカー。
世に旅好きは多くいるが、彼女の場合は半端な観光レベルではない。生活の現場が見たい。その一心で重い荷物を背負い、身を削って奥地へ進む。宿も半端じゃない。見てきたものも良くも悪くも半端じゃない。突きつけられた衝撃的な現実。自分にできることは何だ?

そうだ、SFCへ行こう。
あれから4年。ただいま総合的に政策中。

堀口真由子さんのBlogはこちら
http://www.dhcblog.com/misskeio2007_horigutimayuko

■まじかぁ、お前・・・

 
109前イベント(07/11/23追加)
―ミスコン出場を知らせたときの周囲の反応は?
「まじかぁ、お前・・・」って笑ってくれました。キャラが違うんですよね。男兄弟だしあんまり女の子っぽくないんですかねぇ。今はちゃんと応援してくれています。

―楽しい?
なかなかできない経験ですよね。ウェディングドレス着ることなんてそうあることじゃないし、109の前に立つことなんて熊本にいた頃には考えられないことですよね。それと本当に応援してくれる人や親身になってくれる人の存在に改めて気づきました。大学最後の年にはいいかもしれないですね。

■言葉が伝わったときのワクワク感が好き

―サークルは入ってる?
一応バスケットボールサークルに入ってます。小学校からバスケやってて、選抜選手になるくらい結構力を入れてやってました。中2のときに足を怪我して、ちょっと変わった怪我だったのでそれから激しい運動ができなくなったんですよね。いまから客観的に見ると中2という子供のときにあんな大きな手術をしてかわいそうですね。そのときは将来的にピンヒールとか高いヒールの靴は履いちゃだめと言われました。手術は成功と言われたけど未だに脱臼しちゃうこともあります。珍しい怪我だったので手術もビデオに撮られて熊本大医学部で資料になってるんですよ(笑)。高校2年の4月から3年の夏くらいまでアメリカに留学したときにバスケしたいなぁと思って、やってみたけど、周りの女の子が大きくてボーンっと跳ね飛ばされて脱臼しちゃったりしてたので、もうバスケは駄目だなぁと思いましたね。

―留学先は?
インディアナ州とユタ州です。ユタ州はモルモン教の本場で、周りはみんなモルモン教徒だから、できるだけ周りの生活に合わせてたまに教会にも行ってました。日曜日はお金使っちゃ駄目で、家にいなくちゃいけなかったり、緑茶とかコーヒーとかカフェイン系は全部駄目とか色々キツかったです。それと友達はモルモン教徒の中で作るという空気だったから、モルモン教徒じゃない私は最初は全然友達ができなくてつらかった。自分とは別のものとして理解しなくちゃいけないなぁと思ったので、彼らが何を信じて何を考えているのかを知るために宗教の授業をとったり必死にバイブルを読んだりしました。

―言葉の壁は無かった?
英語を猛勉強して、通っていた学校で学年一番の成績をとりました。生物とか単語がわからなくてだいぶ苦戦しましたけどね。日本では数学が苦手だと思っていたんですけど、向こうでは天才扱いされましたね(笑)。言ってることわからなくても式だけ見れば解けるので数学だけは得意でした。それとヒスパニックとか色んな人種がいるので、スペイン語・ドイツ語・中国語を同時に勉強してました。結構いろんな言語かじってましたね(笑)。

―複数の言語を学ぼうとする誘因は?
帰国子女と違って、英語は気づいたら覚えていたものじゃなくて、自分で勉強して覚えたものですよね。そうやって覚えた言葉を初めて外人に言ってみて、それが伝わったときのワクワク感が好きなんです。

■衝撃→自分にできることは?

―所属しているゼミについて教えてください。
国際協力政策のゼミでODA(政府開発援助)について勉強しています。人道的観点からというよりも、外交ツールとしてのODAを見ていくといった感じです。

 
109前イベント(07/11/23追加)
―国際協力政策を選んだ理由は?
留学しているときに留学生だけの修学旅行のようなものがあって、ニューヨークに行ったんですよ。そこで、バスの中やホテルのロビーでみんなでわいわい騒いでいるときも、ずっと一人でいる子がいたんですよ。「何してるの?」って話しかけに行ったら「自分はタジキスタンからの国費留学生で、もう2度とこのニューヨークの景色を見ることはできないだろうから見ておきたい。国では自分の弟は物乞いをしているし、自分は運よく来れたから帰ったら国のために頑張りたい。」と話してくれたんですよ。それを聞いて、はっとしましたね。私は私で目的を持って留学していたけど、目的の規模が違いましたね。とにかく衝撃を受けました。その子に比べたら明らかに私は恵まれた環境にあるんだから、もっとできることがあるはずだというところから、SFC(湘南藤沢キャンパス)の国際協力政策をやっているゼミに入りたいと思うようになりました。青年海外協力隊とかNGO(非政府組織)とか草の根レベルの活動も大事だとは思いますけど、もっと大きな規模で貧困撲滅を考えてみたいと思ったので。

■出会いを成長の糧に

―旅が好きとか?
旅が好きなのは実際に旅先でODAの現場を見れるというのもありますね。
実はただ旅に行ってるだけじゃないんですよ(笑)。もちろん単純に文化に触れるというのも好きなんですけど、現場を見ることを大事にしているんです。現地人から話を聞くために結構内陸部に入っていったり。自分の長所は「出会いを成長の糧にすること」だと思うんですよ。旅はそういう機会があふれていますね。

―印象的だった体験は?
モロッコからスペインにフェリーで渡ったときに、フェリーの一番後ろで海を見ていたんですよ。だんだん陸が見えなくなって、他の陸地がボーっと浮いてきては消えていくという中で、モーターでかきあげられた水しぶきに虹がかかったんです。なんだかわからないけど自然と涙が出てきましたね。そんなの初めての体験でした。人との出会いはもちろん、宗教とか文化とか景色とか色々な知らないものとの出会いが多いから旅が好きなんだと思います。女子大生だからリッチにハワイ旅行もいいかなぁとは思うんですけど、(バックパッカーは)今しかできないことですからね。荷物背負いながら旅しているから、もうちょっと経ったら体力的にも無理になるだろうし。

―女性だけの旅は危険ですよね?
親にはチケットを取ってから言ってます(笑)。好きなのわかってるし、留学させた時点でもうあきらめてますよ。エジプトからシリア、ヨルダンを通ってイスラエルだけ避けてトルコに行くというルートがあって、「シリアやヨルダンの人はすごく優しいよ」とバックパッカー仲間が話していたので、行ってみようかなと思ったんですけど、さすがにそれは止められました(笑)。

■理想は弟?

―私って・・・?
私すっごいテレビっ子なんですよ。家に帰ったら電気よりも先につけてるんじゃないかという勢いでテレビをつけます(笑)。テレビってついてるだけで気持ちが紛らわせますよね。音楽聴くときもテレビは消音にしてつけたままにしておきます。ニュースがすごく好きで夕方と夜は絶対見ます。あとはお笑いと格闘技も好きで、K−1だとレミー・ボンヤスキーが好きです。

―自分にダメ出しをしてください。
メール返すのが遅い。最近「返事ください」メールが多いです(笑)。メール見たらそのときに返せばいいんですけどね・・・。直さなきゃとは思ってます。

―小さい頃の夢は?
ケーキ屋さんです。ケーキ屋さんでバイトしたことあるんですけど、意外に重労働でしたね。

―料理はする?
料理は普通にできます。実家にいたときに母と一緒に料理してたので「得意料理はオムレツ」とかそういうんじゃなく普通に作りますよ(笑)。だから得意料理を聞かれたら「特にないよ」って答えてますね。
―理想の女性像は?
一応九州女児なので男の人を立てられるけれどもちゃんと自分の意見を持っていて言える人。それと人の成功を素直に喜べる人。例えば友達が大学に合格して自分は不合格だったとき、素直に喜べるか。弟を見て思ったんですよ。友達が不合格だったときにすっごく悲しんで、その友達が受かったときは自分のことのように喜んでいるのを見て素敵だなぁと思いました。

―ありがとうございました。

■堀口さんから読者の皆さんへのメッセージ(動画)

▲堀口さんメッセージムービー
(再生ボタンを押すと再生します。音量にご注意ください。)

関連リンク

ミス慶應コンテスト2007公式サイト
http://misskeio2007.campuscity.jp/

取材:後藤覚