特集!慶応スクープ #16[07/12/23]

ファカルティラウンジ
〜謎の来往舎レストラン〜

日吉の銀杏並木を記念館に向かって歩いていくと、左手にレストランが見える。それがファカルティラウンジだ。普段、私たち塾生にはあまり馴染みのない場所である。 一体誰が、どんな目的で使っているのだろう。疑問に思った我々ジャーナル編集部は、ファカルティラウンジ支配人への取材を敢行した。 いつも横を通る度に「あそこは何なんだろう」と気になっていたあなたも、これを読めばその実態がわかるはず。


来往舎の半地下(?)にあるファカルティラウンジの入り口。

■教職員専用レストラン

―ファカルティ(教員)と店名にありますが、教員専用なんですか?
教職員の方専用の食堂ということを前提として運営していますが、その前提を守ることのできる範囲で教職員以外の方にもご利用いただけます。教員の方のお昼休みの時間帯は教員の方以外はご利用になれませんがそれ以外であれば、教職員専用という前提の下に利用の制限はありますが、一般の方もご利用いただけます。ちなみに大学がお休みのときは利用制限はありません。

―教職員以外にはどんな方が利用されるんですか?
近隣にお住まいの方やOB・OG、塾高生とその保護者の方、学会などで大学に来られた方などが多いですね。

―塾生が利用することはできるんですか?
単独でのご利用はお断りしております。でも教員の方と一緒であれば大丈夫ですよ。

 
整然とテーブルが並べられている。


―塾生はどのくらい利用しているんですか?
まったくいないときもあればそうでない日もあったり、日によってかなり違うんですが、1日平均だと大体5〜6人くらいですね。お昼よりも、授業後に先生と一緒にいらっしゃることが多いようですので、ティータイムのご利用が多いです。試験前には先生に質問する学生さんが多いですね。

―よく学生を連れてくる先生とかっているんですか?
いますよ(笑)。どこの学部だったかはちょっと忘れちゃったんですが、ナカジマ先生は週2回、10人くらいの学生と一緒にいらっしゃいます。

そのナカジマ先生の授業を受けている学生は羨ましい限りだ。

穏やかな光が差し込んでいて、のんびりできそうだ。

■パーティにも使えます

―普通の食事以外にも使われるんですか?
夜はパーティに使われることが多いですね。むしろ貸切の予約が入っていないときはガラガラです(笑)。OB会や体育会系の部活の早慶戦後の集まりなども多いです。月によっても貸切の予約が入る頻度はバラバラですが、12月はやはり多いですね。

―何か決まったメニューがあるんですか?
所謂グランドメニューというものはなくて、ランチ、ティータイム、コースディナー、パーティそれぞれのメニューがあり、時期によって違うものをお出ししています。だから、メニューはどんどん変わっていくという感じですね。また、予算などのご要望にも柔軟に対応しています。例えば、体育会系の学生さん達が集まるときなんかは量が足りないと困るので、どちらかと言うと質より量という出し方をしています。


イスにもペンマークが。なんと言うか、さすが。

■いろいろあります



―こんな個室もあるんですね。(右写真)
ご希望があればどなたでもご利用になれますよ。ミーティングなどのために使われる先生もいます。



―あの・・・あれ(左写真)、なんですか?

あぁ、あれはパーティで天ぷらなどを出すときの屋台です。普段は置く場所がないので、あそこに置いてあるんです(笑)。





―お酒やケーキもありますね。
お酒は主に夜のパーティの際に、ケーキはお昼やティータイムによく出ますね。

■来往舎と一緒にできたらしい

―ファカルティラウンジは来往舎ができる前からあったんですか?
いえ、ありませんでした。来往舎を作る際に、慶應大学のほうから教員専用食堂の運営が私たちの会社(注)に委託されました。

(注):ファカルティラウンジは株式会社東急コミュニティーによって運営されている。

―では、それ以前は教職員の方はどこでお昼を食べていたんですか?
学生さんたちに混じって生協などで買われていたようですよ。

意外な事実だ。今では昼時に教授を見かけることはほとんどないが、少し前までは違ったのだろう。

■メニュー

―今のメニューを見せていただいてもいいですか?
いいですよ。こちらです。


これが12月のランチメニュー。
どんどん変わっていくのがお分かりいただけるだろう。


これはディナーのコースメニュー。
確かに教職員専用だけあって、学生にはなかなか手の出せないお値段だ。

―ありがとうございました。

塾生の皆さんも一度は、仲良くなった先生にお願いしてこのファカルティラウンジに足を運んでみてはいかがだろうか。

取材:内田彬浩、能島良和
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