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塾生インタビュー #22
■NPO団体ドットジェイピー関東代表
 井桁永介さん

インターンシップを通じて学生と議員を結ぶNPO団体ドットジェイピー。

井桁永介氏(法学部政治学科3年)はこの団体の関東代表を務める傍ら、民主党衆議院議員手塚仁雄事務所で学生秘書として働く。

「政治家に密着したい人でも、組織を体験したい人でも、ドンチャン騒ぎがしたい人でも、いろいろなニーズに答えられます。夏のインターンシップの選考会は7月10、17、19日。少しでも興味を持った方は是非参加してください」

彼は自信たっぷりにこう語った。(インタビューより)



■政治家に対するイメージ

皆さんは『政治家』と聞くとどんなイメージを持つだろうか。

汚職?腐敗?権力闘争に明け暮れる日々?しかし、そんなイメージに疑問を持ち、自分の目で「政治」を確かめようとした人がいる。法学部政治学科3年。本年度『議員インターンシップ』を主催するNPO法人ドットジェイピーの関東代表を務める井桁永介さんだ。

今回は井桁さんの『議員インターンシップ』に賭ける熱い思いを語って頂いた。

(注)議員インターンシップとは・・・・・

NPO法人ドットジェイピーの「議員インターンシップ」とは、春期(2〜3月)・夏期(8〜9月)休暇のそれぞれ約2ヶ月の間議員の下で、議員本人や議員事務所スタッフとともに行動してもらう、という物。議会傍聴(本会議・委員会)、事務所作業、現地視察に同行など受け入れ議員事務所によって活動内容は異なり、活動範囲は多岐にわたる。インターンシッププログラムを通して、学生に対して、政治の現場を知ってもらう事を目的としている。

夏期インターンシップ選考会7月10日、17日、19日

詳しくは http://www.dot-jp.or.jp/renew/index.html

■政治との出会い、そして政治の現場へ!!

井桁さんが議員インターンシップと初めて出会ったのは、1年生の冬だった。インターン生として民主党衆議院議員手塚仁雄の事務所に入ったのがきっかけだ。

「1年の夏休みに語学留学に行って、なら冬休みの間は何しようと考えました。そのときにインターンシップという制度の存在を知ったんです。もともと企業や社会に興味はあったものの、ほとんどの企業のインターンシップは3年生が対象で1年生の自分は参加できなかった。

そんな中、兄から1年生でも参加できる『議員インターンシップ』を紹介されました。

もともと政治学の授業は好きだったし、メディアで見る議員や政治の姿と勉強で学ぶ政治の間のギャップに疑問を感じていましたから。だから、自分の目で直接リアルな政治の世界を見ようと思って参加しました。」

井桁さんは議員インターンシップのインターン生として政治に参加した理由をこう話す。

インターン生からドットジェイピーのスタッフになろうと思ったきっかけは、当時のスタッフへの憧れからだったという。

「当時のスタッフがカッコ良かったんです。外見ではなくて、働いている姿が。特に当時の代表は自分と一歳しか違わないのに150人以上の学生をまとめ上げ、その上政治家達とも同じテーブルで交渉をしている。みんな凄く『デキル人』たちに見えたんです。『自分もこうなれたらなぁ』と思いました。

スタッフになったのは、自分もスキルアップして、その人達に近付きたかったからです。当時は特にアルバイトもしていなかったし、政治にも興味がありましたから。友達や出会いも欲しかったですしね。

当時から学生秘書をしていた(民主党衆議院議員)手塚事務所で、議員から『若いうちの苦労は買ってでもしておけ』という言葉を聞き、自分の成長の為にスタッフをする事に決めました。」

■インターン生からスタッフへ!!

スタッフへの憧れから自らもスタッフを目指した井桁さん。しかし、その道のりは決して楽ではなかった。

NPOである以上、働いている人に対してお金は払えない。片手間にやっている人から、持てるエネルギーの全てを注ぎ込んでいる人まで様々な人が参加している。当然温度差もあった。金銭や地位をネタにモチベーションを上げる事も出来ない。やる気と自主性に頼るしかない。どうやってそれを保つかが最も苦労した所だったという。『人によってそれぞれ目標が違う』というドットジェイピーの長所が、運営面では逆に足枷になった。

「僕はまだ学生だから特に権威もないし、関東の代表を務めてはいるが自分より学年が上の人もいる。頭も取り立てて良い訳ではない。統率力も多分普通。そんな自分がどこで勝負できるかといったら「ヤル気」だったんです。コミットメントの仕方だけでは他の人に負けない自信があった。それまで、こんなに大きな団体のトップに立った事はなかったので、周囲をどうやって引っ張って行くかという所が一番苦労した所です。

プレッシャーを感じながらもこんな大きな団体のトップにいられるという事を学生のうちに体験できたのは本当にありがたい事だと思っています。」



■『社会インターン!?』

「議員インターンってホントに誰にでも会えるんですよ。」

議員インターンシップの一番の魅力とは何か、という問いに井桁さんはこう答える。

「その横にいるってことは僕たちも誰にでも会えるんですよ。議事堂に行けば小泉首相にだって会えますし、経済・社会・NPO・スポーツなど各界のトップに会えるんですよ。そうかと思えばごく普通の有権者の方がたとだって会う。『政治インターン』というよりは『社会インターン』なんですよ。だから政治や社会が良くわからない人にこそ来て欲しいんですよ。やる気と熱意さえあればいい。」

政治は国民全員の生活の一番身近な部分にも存在する。街灯をどこに配置するか、道路がどう作られるかも政治家が決めている。水道や電気も政治の問題なのである。

政治という世界から学び取れる事は山程ある。

「議員インターンシップは自分からコミットメントしていけば絶対楽しくなる。政治家に密着したい人でも、組織を体験したい人でも、ドンチャン騒ぎがしたい人でも、いろいろなニーズに答えられます。夏のインターンシップの選考会は7月10、17、19日。少しでも興味を持った方は是非参加してください。」

彼は自信たっぷりに語った。



■マスコミとイメージ

「いつも思うんですよ。議員て本当に凄いなって。」

徹夜はザラ。いつも3,4時間しか寝ないで仕事をしている。気を抜いて休んでいる姿を見た事が無い。どの政治家も、皆とんでもなく頭の良い人たちばかり。確かに何もしない議員は存在する。しかし、井桁さんがいつも見ている議員の多くは、そんな政治に魂をかけた政治家達だ。

しかし、それにも関わらずマスコミから伝わってくる「政治家」のイメージは良くないものばかりだ。

『議員』という言葉に負のイメージが持たれている。それが悲しい。

実際インターンシップに参加した人にアンケートを取って見ると、インターンシップ参加前は政治家に対してのイメージが「悪い」「どちらかというと悪い」が8〜9割だったのに対し、インターンシップ参加後にアンケートを取ると「良い」「どちらかというと良い」が8〜9割になっているという。

「報道の内容自体は事実なんです。しかし、取り上げられ方がどうも歪んでいる様に感じます。」

井桁さんは、現在ゼミでマスコミについて研究している。目下の関心は、何故『政治』はここまで悪いイメージで報道されるのかという事だ。

「だから、今度はマスコミの世界も見てみたいと思っているんです。なぜこういう報道姿勢をとっているのかって疑問に思っているので。性格上、疑問を持ったら現場に飛び込みたくなるタイプなんです」

どんな事に対しても「どうしてこうなったんだろう?」と思えるアンテナを持って欲しい。そして何事でも、まわりの情報や場の雰囲気に流されるのではなく、しっかりとした理由を持って行動して欲しい。

そういう人はきっと政治にも興味を持ってもらえる筈だと思う。井桁さんはそう語る。

将来の夢は? と聞く編集部に井桁さんは、夢は『社会の為になる人』だと語った。

「世の中に問題を提起していく事が好きなんです。その選択肢の一つとして、政治家やマスコミがある。最終的な目標は『社会の為になる人』になる事です。選択肢は全てその目標達成の為です。普通の企業も考えています。仕事は好きなんで。」

そう答える彼の目には自信が漲っていた。

■リアルな「政治家」を見る良い機会!

これを読んで、政治家を生の目で見てみたいと思った皆さん。どうだろう、この学生時代というまたとないチャンス。 議員の下で夏を過ごしてみては!? きっと自分の考えとは違ったリアルな『政治家』が見えるだろう。

この夏のインターンシップの選考会は7月10日、17日、19日。
興味をもった人は是非とも足を運んでみてはいかがだろうか・・・・・・・。

■議員インターンシップ『ドットジェーピー』
http://www.dot-jp.or.jp/



取材   坪井直紀
柄澤直己



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