■加藤瑛子さん
出身：東京都私立慶應女子高等学校
学部：商学部商学科2年
2003年 イベントサークルBally 副代表
「Ballyってのは、商学部の仲良しを中心として、同じ所に溜まっていたのがサークルになろってなって。それが去年の６月。で、どうせ作るならおっきな有名なサークルにしたいじゃないって思って。」・・・
慶應ジャーナルがキャンパスの気になる女の子を取り上げていくこのコーナー。記念すべき第1回目は、イベントサークルで活躍する加藤瑛子さんです。ちょっとした友達同士の集まりがどんどん大きくなって・・・
みんなに出会いを経験して欲しい
「Ballyってのは、商学部の仲良しを中心として、同じ所に溜まっていたのがサークルになろってなって。それが去年の６月。で、どうせ作るならおっきな有名なサークルにしたいじゃないって思って。」
と、語りだした彼女。オールラウンドな種々の企画・イベントを行うサークルBallyの副代表を務めている。大人っぽい外見と、副代表という肩書き。しかし、喋りだす彼女はとにかく明るく、次から次へと話題が変化する。
「ねえ、見てくださいよ今日もプリクラ３つも取ってきたんです〜☆」
と机の上に並べて、はさみで切り取り携帯やら手帳やらに貼っていく姿はまるで高校生のそれだ。屈託の無い彼女の周りには自然に人が集まる。それがサークルでも遺憾なく発揮される。
「でも、自分たちだけじゃ限界がみえたから、他大生も集めて協力してもらったの。とも繋がったりして。Unityってのが一番最高潮かな」
-Unityって何？
「今年の４月にベルファーレでイベント打ったんですよ。新入生歓迎ということで。関東一円の新入生1500人に、自分の大学だけじゃなくて、他大学でも友達や先輩をつくって、俗っぽく言えば『出会い』を見つけて、繋がって欲しいと思っていたんです。だから、例えばアトラクションにも、慶應JADE、早稲田ブレーカーズ、東大WISHなど超有名どころなダンスサークルを呼んだりして。」
要領よくない完ぺき主義・・・苦労って一回すればそれで勉強になる
新入生にも『出会い』を経験して欲しいという彼女。でも、それを形にするのは大変だ。ベルファーレといえば、いわゆる『イベント業界』の住人じゃなくても知っているほど。もともと、力のあるサークルなのでは？「そんなこと全く無いです。メンバー全員がイベント初めてだったんですよ。特にイベサ業界は知名度や信用ってのが重くて、新参サークルが集客できるか不安だったんですよね。入学式から間もなかったからちゃんと告知が回るか、本番お客さんが入ってくれるのを実際この目で見るまでは本当に不安で・・・。だから、いろんな人の繋がりで勧誘したんですが、集客ノルマが達成できた時は本当に嬉しかったです。」
でも、イベサ業界って結構アングラ的な「やばさ」ってあるよね？
「詳しくはいえないんですけど、メンバー内でのトラブルとか社会人の方と揉めたりとかはやっぱりありましたよ。それで、時間を守ることとかお金の管理とかの大切さを心底実感して、そんなことで、大切な仲間を減らしたくなかったし。それに私、ひとつのことに没頭しちゃうと際限なく自分のための時間も使っちゃうから精神的にホントにめいっちゃって。要領のよくない完璧主義ですね(笑)」
だが、前向きな彼女はそれを力に変える。
「でも、苦労って一回すればそれで勉強になるじゃないですか。次回以降のために学習すれば一回だけの苦労ですむから。でも、時間やお金の大切さって、口で言われてもわからない。今、自分が追い詰められたことで、実感としてわかって本当によかったと思う。」
そんな苦労をしてまでも、作ろうとするイベントの魅力とは？
「結局人ごみがすきなんでしょうね(笑) その中に自分がお客として行くのも楽しいし、オーガナイズするのも楽しいし。私は結局はBallyでしたけど、もともとは学園祭の実行委員会にも最初は興味ありましたし。」
やっぱりここでも「繋がり」なんだ。
「うん、イベントの楽しさってやっぱり人の繋がり。意外な人とも知り合いになれるし、例えば、Co.慶應(某テレビ番組で有名になったラッパー)とかも仲良しになれたんですよ。」
そんな彼女の将来は・・・イベサーだけど税理士！？
「自分の将来の可能性は一つには決めていません。９月から資格学校に通って税理士の資格目指していて、私資格大好きなんで、他にもパソコンのインストラクターの資格とか４つ持ってて、ありきたりだけど、自分のためになるから。」
税理士を目指しているのはなぜ？
「実家の会社が税務で苦労していて、親族の希望は税理士ですね。私が税理士になったからって税金は下がらないのにね(笑)。まぁ親の希望を聞いてるうちに自分の希望にすりかわったって感じかな？実は会計系のサークルでも幹事やってるんですよ。」
と、ここでも人の輪の中心になる彼女。
これからどんな『出会い』を重ねていくのだろうか。
