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塾生インタビュー #1
■應援指導部主将
 鈴木隆弘さん

出身:愛知県立西尾高等学校
学部:理工学部数理学科4年

2003年 慶應義塾大学應援指導部主将

應援指導部
http://www19.big.or.jp/~kocheer/




慶應義塾の誇り 仲間との絆

―應援指導部では、どんな活動をしていらしゃいますか?

 「現在は六大学野球の応援を行っています。もちろん、その他の部の応援も行っています。練習は週3日、昼と授業後に行っています。その他、動員を増やすために日吉や三田でのデモンストレーションも行います。」

―鈴木さんが應援指導部に入部されたキッカケは何ですか?

 「キッカケは入学前の行事で応援指導部を見て、「こんな人たちがいるのか」驚きと憧れを持ったことです。入るには勇気がいったのですが、当時の二年・三年の先輩が凄く大きく見えて、この人たちみたいになりたいと思ったのが切っ掛けです。そして、その先輩に、時に厳しく怒られ、時に優しさに触れていったことが、ここまで続けられてきた原動力でもあると思います。」


―それでは、鈴木さんが應援指導部に入部されて良かったことは何ですか?

 「いろいろありますが、それは辛い事でもありますが厳しい上下関係の結果、同期とは深い絆が出来たことです。そして、先輩後輩とも深い絆で結ばれた本当に信頼できる仲間が出来たと思っています。その他、塾員の方、学校の方、関係諸団体の皆様とも交流することが出来、人と人との繋がりが大きく広がったことが一番良かったこと思っています。」

―例えば、どんな思い出がありますか?


 「忘れられないのは一年の秋のリーグ戦でのことです。明治には8年間勝っていなくて、そのころは本当に練習も厳しく、部員としての生活態度や上下関係も大変厳しいものが求められ、毎日毎日怒られていました。そして、土曜日に負けて、日曜日に引き分けて、月曜日にやっと勝って、第4戦までもつれた火曜日、延長15回までいきました。

 大学野球は15回で打ち切り・引き分けですから、引き分けてしまうのか、でも、どうしても勝ちたいんだと思って応援していました。そして、15回の裏、ツーアウトからサヨナラヒットが出た時、今まで辛い厳しい練習に耐えて、上級生を信じてきてよかったと心から思うことが出来ました。それが一番の思い出です。」

―そして、鈴木さんが主将となった今、どのように部を運営したいと思っていらっしゃいますか

 「今年は『愛される應援指導部』をテーマに掲げています。塾生と我々の距離が離れ、自己満足に終わっては意味がありません。しっかり塾生と一体となり、より近い應援指導部にしたいと思っています。そのためには、「おもしろい」でも「かっこいい」でも「すごい」でもいいので、身近な周りの人から好かれていないといけません。具体的には、部員にはとにかく元気よくと指導しています。例えば、元気な顔、元気な声、元気な心です。好感を持たれる為にはまずは元気な顔をすることです。それによって周りの注目を集めるようにと指導しています。」

―鈴木さん個人のスタンスとしては、先輩としてどのように後輩と接していますか?

 「今年はリーダー部が私1人であるために、主将は遠い象徴であったり、リーダー長は笑わない鬼のような存在であったりといった幹部の役割分担が出来ません。そこで、どうしたらいいのかと悩みました。ですが、私の結論としては、私は他の何者でもない鈴木隆弘であると。だから、あえて作ったりせず、笑うときは笑って怒る時は怒って、自分の性格や感情に自然体でいて、一人の4年生鈴木隆弘として引っ張っていきたいと考えています。

 下級生に対しては甘くすれば部員としては残ってくれると思うんですが、それでは彼らが上級生になった時に彼らの後輩に指導が出来ない。だから怒るときには厳しく怒っていきたい、でも、こういう時には怒るとかマニュアルにはならずに、あくまで自分の言葉で自然体でやりたいと思っています。後輩がどう感じてくれているか分かりませんが、実践している感触はありますし、自分の目指す應援指導部作りは着実に進んでいると思っています。」

―それでは、実際に応援している時はどんなことを感じていらっしゃいますか?

 「応援は勝つためにやっているわけですから、選手が力づいて勝っていただけるのが一番うれしいです。しかし、この部は応援団や応援部ではなく「指導部」となっています。我々の声で応援するのが大事なのではなく、応援席の塾生をしっかり纏め上げて声を届けるのが第一の目的です。そのために、いかに応援席の塾生の注目を引いてまとめるかを念頭においています。」

―慶早戦の塾生で一杯の客席を見てどんなことを感じていらっしゃいますか?

 「学生スポーツを見に来る学生の数が減っている中で、全塾生が来るわけではないですが、それでも神宮球場が埋まるというのは嬉しいことです。これは他の大学では真似出来ないことです。塾の一員として誇らしいことですし、それをリードさせていただく立場にあるのは幸せなことだと思っています。」

―鈴木さんから見た慶早戦の魅力とはなんですか?

 「六大学野球の最後は他大学の結果に関わらず必ず最終週と決まっています。これは、両校がリードしてきた伝統の証であり、誇りに思っています。そして、よく言われる言葉に「新入生は慶早戦に来て塾生になる。」という言葉があります。みんなで応援して、みんなで肩を組んで若き血を歌って応援する。私も6回の慶早戦を見てきましたが、そうやってみんなが本当に楽しんで応援しているのを見てきて、それが一番の魅力と感じています。」

―慶早戦に際して塾生に何かメッセージを


 「今年は早稲田が強く、慶應が早稲田に勝つのは難しいかもしれません。しかし、それはそれとして相手が強いと認めた上で、それでもライバル早稲田には負けるわけにはいかないという気持ちで我々は応援していきます。だから、何点取られてもあきらめずに、最後には必ず勝つんだという気持ちで慶應を応援していただきたいです。」

―最後に鈴木さん自身が考える慶應の魅力とは?

 「やはり、慶應は人と人との繋がりがとても強い学校ということです。慶應の塾生は他と比べて冷めてるといわれますが、在学中、そして卒業後も繋がりが一番強いのは慶應だと思います。それは、塾生も卒業した塾員もここ慶應が好きで誇りに思っているからではないかと思います。その仲間の絆の強さが慶應の魅力だと思います。」

―ありがとうございました


取材   村井裕一郎