> 慶應ジャーナル > インタビュー記事 > 塾員インタビュー#16
No.19 [07/06/01]
■慶早戦企画第2弾 
"全員野球"で優勝!〜慶大野球部の熱い思い〜

慶応義塾の一大イベント、華の慶早戦まで残すところあと数日。優勝のかかったこの勝負はどうなるのか、はやる気持ちを抑えきれない塾生も多いことだろう。しかし、開戦が待ちきれないのは塾生ばかりではない。そう、誰よりも慶早戦に熱い思いを寄せているのは、慶大野球部員たち自身である。今回は、相場監督、宮田主将をはじめとする6人に伝統の一戦への思いを伺った。インタビューを通してジャーナル部員が見たものは、「野球と仲間への一途な思い」であった。



■相場 勤 監督

―慶大野球部の強みとは

"全員野球"です。まとまって戦うことが得意なチームですね。 レギュラーの人間もそうでない人間も、勝つための意識を持つようにと言っています。 「みんなで戦う」という姿勢が大切なんです。

―選手に望むこと

"熱情"ですね。「慶大野球部」というブランドにこだわるのではなく、慶大野球部のユニフォームを着て野球をするんだという"愛部心"と"情熱"を持ってプレーしてほしいです。

―今期の目標

優勝ですね。"早稲田を打倒して日本一"です。

―慶早戦の見所

やはり、チームの特徴である"全員野球"というスタイルですね。今年のチームは若いので、勢いがありますし。あと、加藤投手のテンポの良い投球や若手の活躍にも注目してください。

■宮田泰成さん (主将・環境情報学部4年)

―慶早戦の思い出

一年のときの秋の優勝が印象深いです。今回と同じように、連勝するしかない状況だったので、割り切って逆に良いプレーができました。負けられない試合のほうが、勝つことだけに集中できるのでいいのかもしれません。

―あなたにとって慶早戦とは

野球をする人間にとって、一番幸せな場です。あれだけの声援の中でプレーできることは滅多にないし、思い入れが全然違います。僕は慶早戦でプレーしたいと思って入学したんですよ。主将として、「早稲田だけには負けられない」という意識を代々伝えなくてはと思ってます。

―今期の目標

個人のことより、チームが勝てればそれでいいと思ってます。みんなで一から作り上げてきた大切なチームなので。ほんとに仲がいいんですよ。先輩・後輩やレギュラー・イレギュラーに関係無く、思ったことは言い合います。逆境に置かれたときに、この強みを発揮できるチームだと思いますね。

―慶早戦を見に来る塾生達へ一言

選手も全力で戦いますので、早稲田に負けない大きな応援をお願いします!

■青池悠五さん(副将・環境情報学部4年)

―慶早戦の思い出

わりと観客が入らないなぁと思いました。高校の時のほうが見てくれる人が熱いなぁと。でも野球人生で一番緊張したのも慶早戦ですね。2年の春の優勝をかけた慶早戦では初めて帰りたくなりました、プレッシャーで。でもいつもよりも人が入ったので楽しかったですね。

―あなたにとって慶早戦とは

優勝するための一試合にしか過ぎないですけど、やっぱり自分にとっては"成長の場"ですね。慶早戦で野球に対する考え方が変わりましたからね。高校の時よりも、チームのために、先輩のためにというのを一番に考えるようになりました。

―今期の目標

ここまできたら優勝ですね。かなり自信はあります。今年のチームは自分が一番好きなチームなんです。喧嘩をすることもあるんですけど長く引きずらないし、仲がいいなぁと思うことが多いです。

―慶早戦を見に来る塾生達へ一言

一番難しい質問ですね〜。じゃあ"夢なんて見るもんじゃない語るもんじゃない叶えるものだから"。安室奈美恵(の歌詞)ですけど(笑)。

■松橋克史さん(副将・総合政策学部4年)

―慶早戦の思い出

初めて出たのが2年の春で、優勝のかかった試合だったんですけど、その時は夢中にやってたことしか記憶にないです。一番印象に残っているのはやっぱり去年のサヨナラヒットですね。

―あなたにとって慶早戦とは

"憧れの場"ですね。そこでプレーできるのはすごく幸せですし、大学で野球やりたいと思ったときに一番の決め手になったのが慶早戦です。高校の時に観にいって感動して。自分の大学生活の中での"自己実現の場"なのかなって感じます。

―今期の目標

個人成績どうこうって言うよりは、どうやってチームの勝ちに貢献できるかを一番に考えてますね。チームが勝つために出来ることをやるって感じですね。

―慶早戦を見に来る塾生達へ一言

自分が今までやってきた中で、今年が一番、一人一人が"チームが優勝すること"を第一に考えて行動できていると思うんです。それを僕達が慶早戦で形にするんで、試合を見たら絶対何かを感じてもらえると思います。優勝のために一緒に頑張りましょう!

■加藤幹典さん(投手・環境情報学部4年)

―慶早戦の思い出

印象に残ってるのは、一年の秋の優勝と、次の春の勝ち点4同士の早慶戦ですね。春のほうでは投げられず、何も出来なくて不甲斐無かったという記憶があります。

―あなたにとって慶早戦とは

"伝統の一戦"ですね。歴史ある試合の中で投げられることは幸せですし、部を背負ってたっていると言う意識を持って、それに恥じないプレーがしたいです。

―今期の目標

もちろん優勝です。個人としては30勝を達成したいですね(現時点で25勝)。 気持ちを前面に出して投げるので、そこを見て欲しいです。

―慶早戦を見に来る塾生たちへ一言

僕たちも最後まであきらめないので、一緒に優勝目指して応援してください。

■佐藤翔さん(外野手・総合政策学部4年)

―慶早戦の思い出

2年の時の早稲田と勝ち点4同士の優勝がかかった試合で、1戦目に代打で出てホームランが打てて、次の試合でも先発で出させてもらってホームランが打てたんです。そのときの慶早戦は思い出として強く残っていますね。

―あなたにとって慶早戦とは

自分の中で"活躍できる場"というか、やりがいのあるところだなぁという特別な思いでいます。他の大学との試合よりも燃えます。観客も他の試合より入りますし、大舞台のほうが気持ちも乗ってきますね。

―今期の目標

可能性が1パーセントでもある限り、優勝に向かって臨んでいきたいですね。個人的にはベスト9を目標にしています。でもまずはチームの勝利を優先にして、それに結果が付いてきたらなぁという感じですね。

―慶早戦を見に来る塾生たちへ一言

一緒にパレードしたいって気持ちで、優勝に向けて頑張るんで、ぜひ応援お願いします。僕のバッティングに期待してください!!


―今回インタビューに答えてくれた選手は全員が4年生。彼らの語る言葉の端々からは、チームを引っ張る側としての責任感、自分たちが作り上げてきたチームへの愛情が強く感じられた。『自分が1番だと思っているチームが、優勝しなかったら1番じゃなくなってしまう』という言葉には、絶対に"優勝"という形でもってチームの力を証明したいという熱い思いが込められているように思う。きっとその思いはメンバー全員に伝わっていることであろう。個人個人の努力が一つの大きな力となって、チームを優勝へ導くことを心から祈りたい。来る6月2日、3日は伝統の一戦―慶早戦。ぜひとも神宮球場へ足を運んで、彼らの勇姿を見届けよう!!

関連リンク
■慶応義塾体育会野球部オフィシャルサイト
http://www.hc.keio.ac.jp/baseball/
■東京六大学野球連盟オフィシャルサイト
http://www.big6.gr.jp/


取材:浅野亜由・酒井万里恵・鄭有眞・直江利樹



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