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エントリーナンバー3 辻岡義堂さん(総政3)
湘南からの風

取材当日、映画の撮影の合間を縫って駆けつけてくれた辻岡さん。
電車の中を走ってきました!と場を沸かすが、我々慶應ジャーナル部員(以下、ジャーナル部員)の質問にしっかり目を見ながら答える姿から彼の真面目な部分が伺える。映画だってバスケだって42・195キロだって挑戦!何事にもポジティブな湘南からやってきた風は、カラっとしていて、心地よい。

辻岡義堂さんのBlogはこちら
http://ameblo.jp/mrkeio2007-03/


■“スーパー大学生”と“海の王子”

「今日は友達と映画の撮影をしていました」と辻岡さん。実は偶然、東京学生映画祭で彼の姿がスクリーンに映っているのを目撃していたジャーナル部員は、早速聞いてみた。

―役者賞を受賞されていましたよね。
あの現場にいらっしゃったんですか。そう、今モンブランズっていうチームで映画を撮っているんですよ。
『片岡次郎』(注1)を撮った秋山貴人監督とは小中高大と一緒です。あの作品すごいんですよ。先日は、水戸短編映画祭、横濱学生映画祭で上映させて頂きました。京都国際映画祭にも通ったので、今度京都へ行ってきます。

「あれがだよ?」といいながらとても嬉しそうですよ、辻岡さん。

―あと、湘南海の王子の活動をされていましたよね。
あれは藤沢市の観光親善大使なんです。色々な審査を経て選ばれて、一年間藤沢市の観光PR活動をやるんです。県外出張にも行きました。藤沢市の公式活動なので、なんと大学が公欠になるんですよ。僕は21年間ずっと藤沢市に住んでいるのですが、海の王子は毎年、東京や横浜の方が選ばれていたんですよ。そこで、なんで地元の奴がやらないんだ?と勢いで応募したら、何かの間違いで選ばれてしまいました。でも、とてもいい経験になりました。藤沢市長にもお会いすることが出来ましたしね。

実生活が、映画のような人だ。

そんな彼は名前もなかなか変わっている。


―下の名前の由来を教えてください。
“義堂(ぎどう)”ですか?この名前は、祖父がつけてくれました。お寺の家系で、男はみんな“義”がつくんです。祖父も父も“義”がつきます。あと“堂”っていう字は左右対称じゃないですか。裏表がないようにという願いが込められているそうです。確かに僕の名前、珍しいですよね。

―名前、気に入ってますか?
気に入ってますね。辻岡っていう苗字は結構忘れ去られます。「義堂って名前なんだっけ?」みたいな。よく苗字と間違えられます。


注1『スーパー大学生片岡次郎』
カリスマ慈善活動家を主人公にしたフェイクドキュメンタリー作品で、辻岡さんは主人公片岡次郎役で好演。東京学生映画祭では準グランプリと役者賞を受賞した。


■忙しいと言ったら負け!

―普段何をしていらっしゃるんですか?映画の撮影とか?
映画の撮影もだし…今、ダブルスクールしてるんですよ。法律の勉強をしています。

―ロースクール目指していらっしゃるんですか?
普通はそういう動機で通うんだと思うんですけど、僕は社会を知るために法律を勉強してみたい、と思ったんです。意外と勉強好きなんです。就職活動もしますよ。大学生は唯一、色んなことをいくつでも両立できる時間だと思うので、結構いろんなことをやってます。法律の勉強もするし、就職活動もするし、映画も撮るし、バスケもやります。

―授業は出てますか?
結構まじめで、フル単です。総合政策学部で、専攻は開発経済学です。アフリカの貧困をなくすにはどうすればいいか、ということを考えています。総合政策学部は色々な問題を総合的に考える学部なので、政治学も経済学もやります。阿川尚之研究会と西山朗研究会に所属しています。

―うーん結構、お忙しいですね。
全然!忙しいっていうの嫌じゃないですか?絶対、周りの人に忙しいとか言いたくない(笑)。

―私、結構言っちゃいます。
だめ!絶対やめた方がいいよ(笑)。時間は絶対作り出せるから、忙しいって言ったら負けだなと思います。大学生はほんとね、絶対何でも両立できるから。やる気さえあれば。

はい、肝に銘じます。

―では、ほかに大学生のうちにやっておきたいことは?
スカイダイビング。とりあえず、富士山を2回登頂しています。チャレンジするのって面白いから、この前はホノルルマラソン42・195キロを走ってきました。パールハーバーで戦争の歴史を勉強するついでに走ってきたんですけど、ただ走るだけでは面白くないと思ったので、法律の勉強をしているということもあり六法全書を担いで走りました。30キロ超えたあたりから鉛みたいに重く感じました(笑)。
また、普通は相当練習してからマラソンに挑むと思うんですけど、なんかしっかり練習しっちゃったら面白くないなと思ったので全く練習しないで42.195キロを走りました。次の日歩けなくなりました(笑)。あと去年は広島の原爆ドーム、今年は沖縄のひめゆりの塔を見に行きました。美ら海水族館も本当にすごかったです。あ、新江ノ島水族館にも遊びに来てくださいね。

―とてもフットワーク軽いですね。
フットワーク軽いよ(笑)。 行っちゃお!って思ったら行動に移さないと。

―思い立ったら行動、そういう、行動力の源となるものはどこから出てくるんですか?
発言と行動が一致していない人ってかっこ悪いと思うんですよ。たとえば高校生の女の子とかで、「私全然勉強しなかったー」とか言いながらテストで98点取るような子ってなんかかっこ悪いと思います。逆に、「俺テスト勉強していないから今回はマジで0点とるわ」と宣言した子が実際に0点だとなんかかっこいいと思いません?(笑)
自分はいつも思いついちゃったら行動に移そうと思っています。

―有言実行、ですね。
そう、有言実行。かっこ悪くてもいいから自分にウソつかない男になりたいです。

―あと、自分を一言で表すと“ポジティブ”だと伺いました。
はい、自分は基本的にポジティブですね。何か失敗しても、そこから何かを学べればいいなといつも思っています。中高のバスケ部で培った精神は今でもとても役に立ってますね。

■愛車“ポンコツ”

―趣味はドライブなんですか?
今、車に乗っているんですけど、二人乗りのオープンカーで左ハンドル・・・と、ここまではかっこいいんですが、その車なんと製造年が1962年なんです。クーラーがなくて、雨が降ると雨漏りします(笑)。
45歳くらいの車だから、今の車みたいに簡単にエンジンかけられないんです。一時的に混合気のガソリン濃度を濃くしてエンジンの始動性を高めるチョークというものを引いてエンジンをかけたりするんですよ。本当にただのポンコツです(笑)。
オープンカーって夏は暑いけれど、夜に走ると気持ちいいですよ。この前その車に乗っていたら、藤沢で一番大きな交差点の10メートルくらい手前でエンジンが止まってしまったんです。ギリギリで道路脇に寄せられたからよかったものの、もう少し遅かったら確実に死んでました。
でも、ついに壊れたかと思っていたら、実際ただのガス欠だったんです。ガソリンメーターもポンコツだったみたいです(笑)。

■家族の影響

そのガス欠した車は、お父さんが牽引ロープで移動してくれたそう。「俺が失敗して相談すると、親父は大体経験済みなんですよ。」と辻岡さんは笑う。そう、実はお父さんもガス欠経験者だったそうだ。

―素敵なお父さんですね。

原動力は親父かもしれないですね。普段あまり喋らないんですけど、いつもふとした時にボソっと言うんです。「男だったら誰とでも友達になれ」みたいな。怪我して、すごい落ち込んでいた時があったんですが、その時にくれたメールは、すごい気持ちがこもっていて「頑張ろう!」という元気を引き出してくれましたね。あと姉の影響も大きいです。姉は、僕の前にホノルルマラソンを完走しているし、スカイダイビングもやっています。フットワークがめちゃくちゃ軽い。かなりかっこいいですよ、彼女は。

お父さんからのメールを見ようと取り出した携帯はかなり古かった。聞くと、5年前から使っているのだという。愛車”ポンコツ”も45歳。彼は何でも大事にする人なのだな、と感じた瞬間だった。

取材が終わった後も、爽やかな空気が残る。まだ行ったことのない湘南の海はこんな感じなのだろうか。ジャーナル部員は思いを馳せた。


取材:川畑かほり 鄭有眞 堀内麻里