■ミスター慶應コンテスト2006 エントリーナンバー4
伊賀陽史さん(文学部国文学専攻3年)

 JADEに所属し、ダンスの練習に打ち込む伊賀陽史さん(文学部国文学専攻3年)。スレンダーな体型、JADEのダンサーという今の彼からは想像もつかないが、昔のあだ名は「デブ」というほどに太っていたそうだ。
ダンスの他にも、フリーマーケットのスタッフをやったり、変ったバイトを経験したり、学校の授業を通して、将来を少しずつ見据え始めている彼。その面白いバイト遍歴や将来の夢、気になるダイエットの苦労話も含めて、インタビューに答えてもらった。

伊賀陽史さんのBlogはこちら
http://blog.livedoor.jp/igaharuhito1/



■ダンスに、バイトに、授業に、忙しい毎日

―普段はどんな生活をしていますか?
「普段は、学校行って、バイトして、ダンスの練習をしてという感じです。学校はあまりさぼらない方ですが、2年生の時にいっぱい単位をとったので、今は発表形式の演習の授業ぐらいですね。民俗学が好きなので、藤原茂樹先生(注1)の授業をよく聞いています。」

(注1)藤原茂樹先生
文学部教授。古代国文学・芸能研究を専攻とし、主な著作・論文に「山村幸行のうた」「春は皮服を着て―北国のうたとまつり」などがある。
http://www.flet.keio.ac.jp/member/fujiwara.html

■電線工事からフリマまで。面白いバイト遍歴!

―アルバイトは結構されているんですか?
「バイトは深夜のバイトが多いですね。コンビニとか。すごく楽です。あと、少し変ったバイトで電車の電気を通すケーブルを路線にひっぱるバイトをしています。先輩の紹介で始めたんですが、正社員と一緒に働いていて、深夜なのできついんですが、結構お金になります。電車に興味あるというよりはお金目的です(笑)。あと、リサイクル運動 『市民の会』というフリーマーケットを開いている所でスタッフの仕事をしています。」

―フリーマーケットのスタッフは、どんな仕事をするんですか?
「商売・レジ・接客・お客さんの案内・掃除まで…普通は個別にやるような仕事をいっぺんに全部やるので、本当に色んな経験が出来ます。もう4年ぐらいしていますね。」


■JADE所属のダンサーとして。

―ダンスはいつから始めたんですか?
「ダンスを始めたのは高2の時からで、大学に入ってからはJADEに所属しています。」

―JADEは練習が結構厳しいとお聞きしたんですが。
「忙しい時期と忙しくない時期がすごく分れます。三田祭前になると、三田祭の出し物のために、週7で練習したりするので、自分の時間が殆どなくなるぐらいですが、それが終ってしまえば決められた練習とかはないので。厳しいっちゃ厳しいんですけど、ある程度慣れれば大丈夫です。」

―普段から決められた練習時間があるわけではないんですか?
「そうですね。普段は自主練だけです。結構みんな学校よりは地元でやる人が多いですね。僕も地元で練習することが多いです。」

―ダンスをやっていて何か記憶に残る経験があれば教えてください。
「サークルの紹介でやったダンスの仕事で、クライスラーの『アメリカンドリームドライブ』というイベントに出させてもらったことがあって、そこで踊った経験が一番面白かったです。ダンスってほどのダンスでもなかったんですが、踊りながらDJに合わせて車を紹介するというのがすごく新鮮でした。たとえば、トランクにモノがいっぱい入るよというアピールをするために、踊りながらトランクに入っているものを一つずつ出してみせるとか。普段やっていることとかけ離れているし、大きな一般企業の場を体験することが出来たので、すごく面白い経験でしたね。」

■摂取カロリー“0”の過激なダイエット!

―ダンス以外、何か好きなことはありますか?
「食べるのが大好きです。今はネタになっているんですが、昔はすごく太っていて、あだ名がデブでした。好きな食べ物は、和菓子とかチョコレートとかの甘いモノと、ラーメンです。ラーメンは日吉だとむさしとかラスタとか、三田の二郎も好きですね。昔は本当好きで、大豚ダブル(ラーメン二郎のメニューで一番量が多いもの)とか食べていたんですけど、今は年のせいか食べられなくなりましたね(笑)。」

―今は全然太ってないですね!昔のあだ名がデブだとは想像もつかないんですが、ダイエットとかされていましたか。
「ダイエットの話なら何でも聞いてください(笑)。中学校2年生の夏頃から高校1年生の時までダイエットをしていたんですが、ダイエットを始める前に、まずカロリーの本とかを買って、何で太るかというメカニズムと何で痩せるかというメカニズムを考えたんですよ。そしたら、1日のカロリーを0にしちゃえば、動いている分だけ痩せると思って、ワカメとノンオイルドレッシングしか食べてなかったんですね。」

−それだけで大丈夫だったんですか!?
「実際は結構ふらふらしていましたよ(笑)。貧血にも冷え性にもなったし。でもその時部活で野球をしていて、今動いている分だけ痩せられると思ったら、その感覚が本当楽しかったんですね。」

―ミスター慶應コンテストに出て、何か周りの目が変わったりしましたか?
「あぁ出てる人だ、みたいな目で見られることはたまにありますけどね。声をかけられたりとかはないですよ。コソコソっと、あぁアレ、みたいな。」

―かなり過激なダイエットですね(笑)。成果の方はどうでした?
「数字でどんなに成果を出しても、見た目で痩せたように見えないとダメだと思っていて、体重計に乗らないようにしたので何キロというのは分らないんですが、2週間ぐらい続いたら成果が出てきて、その後はおかゆから徐々に普通の食生活に戻しましたね。」

■将来はリクルートに行きたい!

―3年生だと、これから就職活動の時期ですが、将来の夢は何ですか?
「一応学校では国語の教員免許の勉強をしていて、高校の先生になるというのもあるんですが、就職活動を頑張りたいです。」

―今、興味のある業種とか企業はありますか?
「リクルートに行きたいなと漠然と思っています。」

―何故リクルートですか?
「昔はリクルートという会社は全く詳しくなかったんですが、色んな人にリクルートっぽいと言われたということもあるし、先輩でリクルートに就職した人がいて、その人の話を聞いていると楽しそうだなと感じでリクルートと考えるようになりました。まあ、でもまだそこまで真剣に考えていないので、あまちゃんですよ。」

■目指せ、三枚目!

―最後に、ミスター慶應としての意気込みなどがあればお願いします。?
「ミスター慶應に出たのは、サークルの先輩から勧められたからで、最初はすごく断っていたんですが、時間が経って話を聞いているうちに抜けられなくなった感じなんです(笑)。でも、考えてみれば思い出作りにもなるし、将来、子供が生まれたら『お父さんミスター慶應コンテストに出たんだよ』と話せるなと思って。ダンスをやっている候補者は僕だけなので、ダンスをアピールしつつ、スタッフの方々に頑張ってついていきたいと思います。ミスター慶應では、三枚目を目指しているので(笑)、よろしくお願いします!」



伊賀さんのインタビューが行われたのは日吉キャンパス。ダンスの練習があったのか、休日にもかかわらず学校に来ていた伊賀さんは、最初は慣れない取材のせいか少し緊張しているように見えたが、数多くの大きい舞台を経験してきたさすがのJADE!いざ本番が始まると独特の親しみやすさでインタビュアーを魅了させてくれた。
三枚目を目指すには、かっこよすぎる彼。今後の彼の活動に目が離せない!



取材 鄭有眞



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