■ミス慶應コンテスト2006 エントリーナンバー3
井島由香理さん(経済学部2年)

ニューヨークでの海外生活、長期の海外旅行、大学とファッションの専門学校とのダブルスクール、そしてミス慶應コンテスト2006候補者。いずれも一人の女子大生を表す言葉であり、それらの言葉のなかに、多彩な分野で活躍中の彼女『井島由香理』を垣間見る。 海外生活で抱くようになった日本人としてのアイデンティティー、そして興味のあることをとことんやる姿勢から溢れ出るエネルギーを併せ持ち、将来は「日本の良さ」を伝えていきたいというミス慶應2006エントリーナンバー3番井島由香理さんに話を伺った。





井島由香理さんのBlogはこちら
http://misskeio2006.campuscity.jp/yukari/


■「経験できているだけでもうれしいです」

―まずミスコンに出ようと思ったきっかけを教えてください
高校時代の友達が広研(広告学研究会、以下広研)の人とつながっていて、その人を通じて「ミスコンに出ませんか」と言われたのがきっかけでした。最初はすごい迷っていたんですけど、去年のミスに出ていた人がみんな最後に「出てよかった」とスピーチで言ってたのが印象に残っていて、あとから話を聞いてみてもその人にとってとてもいい経験になっているんだなとおもいました。それで「私も出てみたら何かプラスになるかも。」と思うようになりました。それと、そのときサ―クルをやめてしまったので、後々学生時代を振り返ったときに何かいい思い出があればなと思っていたこともきっかけになりましたね。ミスコンに出ることなんてなかなかやろうと思ってもやれないことですし、自分がやれることが幸せだなと思って、そのときやろうと決めました。

―ご両親や周りの反応は?
両親は最初びっくりしていたんですけど、なんでもトライしてみなさいって言ってくれました。

―ご両親は元々ミスコンを知っていた?
知っていました。私の父親は慶應のOBなんですけど、それで知っていて。「何も挑戦しないで後で後悔するより、やってみてから後悔した方が自分も成長できるんだからやってみてもいいんじゃない」って言われました。

―それはご両親としても嬉しいでしょうね。では友達はどうですか?
友達は賛否両論で、コンテストに対していいイメ―ジを持っている人とそうでない人がいました。私も実はそうなんですが、今までミスコンというものはギスギスしたイメージを持っていたみたいで、でたら何かとストレスがたまって大変なんじゃないかと心配してくれました。

―実際どうですか?
今まで持っていた印象と全然違いました。皆仲いいですね。何より皆いいこだし、全然ギスギスしてないから、あぁこんなもんなのかと思って。戦っているようには見られるかもしれないですけど、出ている方からするとみんなそれよりもこうして出るだけでもいっぱいいっぱいって感じですね。笑

―今までミスコンをやってきてよかったことは?
全ての事だとおもいます。知り合うはずがなかった広研の人や雑誌の人とかと知り合えたことや、自分が今までしたことのなかった経験が出来ていること、又自分はどんな人なんだろうとか、どんな風に見られているかなど自分自身を振り返るいいきっかけになったことです。きっと全てのことが今後につながるような気がします。

―これから最終審査まではどうしていきたいですか?
イベントとかで人から見られる場面があるので、その中でも自分らしく常にいられるようにしていきたいですね。ミスコン候補者らしくというよりかは、自分のいい部分をどう表現していくか、そしてどんなときも自然体でいられるようにという事を考えています。

―ミス慶應になることを目指すというよりかは、出ていることを楽しんでいるようですね。
はい、もちろんミスをとれたらとても光栄ですが、今こうして経験できているだけでも十分幸せです。

■「ヨーロッパは風景も人も食事も、全部良かったです!」

―夏休みは何カ国も旅行されたみたいですね?
最初はハワイに行きました。弟がハワイに語学留学にいっていたので、親がハワイに迎えに行かなきゃいけなくて、どうせなら家族5人でついでに旅行しようってことになりました。

―他にはどこの国に?
スペインとイタリアに行きました。最初はスペインのバルセロナで、それからイビサ島に行って、バルセロナに戻ったあとにイタリアのミラノに行きました。

―どんなところが良かったですか?
ヨ―ロッパは歴史や文化とか芸術が盛んだし、みんなファッショナブルだし。
美術館も良かったですし、街の雰囲気や人との接し方の全然日本とはちがうのでいい勉強になりました。いろんな面においてヨ―ロッパに行ってよかったなぁと思いました。

―イタリアとスペインの旅行で印象的なことは?
スペインとイタリアは人がすごく陽気で、話しかけて仲良くなっちゃうのは当たり前みたいだったことですね。例えば美術館に並んでいるうちに前の人と友達になっちゃったり、レストランでは隣のテ―ブルの夫婦の人と仲良くなっちゃったり。大学の授業でスペイン語とイタリア語をとっているんですけど、両方ともなんとなく話せて勉強になりました。

―日本じゃそんなことないですもんね
ないですよね。元々話すことは好きなので、そういう文化も温かくて好きだなと思いました。

―これから外国に行く人に薦めたいところは?
バルセロナ、ミラノ、フィレンツェ、ロ―マ、全部行ったところなんですけど(笑)
ほんっとに良かったです!風景も人も食事も、全部良かった!

―将来は海外に住みたいとか?
将来海外に住んで仕事することも少し考えています。

■ニューヨーク校でのダンス部生活

―ニュ―ヨ―ク校出身ですよね?
はい、高1の夏から3年間通ってました。

―どうしてニュ―ヨ―ク校に?
中学のときから海外に行きたいって親に言っていたんですよ。でも親は外国人の中に一人で入くのは、心配だったみたいで。留学は心配だったようなのですが、親が慶應のOBのつながりでニューヨーク校のことを紹介してもらい、海外の文化を学べて、かつそのまま慶應の大学に進学でき、日本人もある程度いて安全だということで、親も私も賛成でニューヨーク校に行くことになりました。

―部活は何を?
ダンスをしてました。私はふつうのダンスよりセクシーさが入った、ガ―ルズヒップホップっていうのをしてました。

―自分で作ったりするの?
はい、そうです。自分たちで作って、みんなでパ―ティ―とかイベントで踊ったりしてましたね。

―大学では続けてないんですか?
大学で続けようかすごい悩んだんですけど、そのときちょうど将来のこととか考えていたんですよ。それでダンサ―にはならないなと思ったので時間拘束が結構ありそうなダンスサ―クルに入るのは断念しました。中途半端にやったら大好きなダンスにはまってっちゃうので、そこはしばらくきっぱりやめようとおもって。

■週に2回のファッション専門学校

―ファッションの専門学校に通っているそうですね?
そうです。学校が終わったあとに服飾の専門学校に行っています。

―なぜ行こうと?
ずっとファッション好きなんですけど何もやったことなくって。短期的にアパレルのバイトしていた程度だったんですけど、それまでダンスで頭がいっぱいでファッションのことは何も知らなくって。今できることはバイトとかよりも知識を頭に入れることかなと思って、ダンスをやめた後は専門学校を見学しにいったり、コレクションとかファッションの情報とか集めたりしています。それで専門学校には今年から通い始めました。

―週に何回ぐらい?
週に2回行っています。でも経済学部の勉強が結構きつくてテスト前は専門学校に行けなくなりそうだと思ったので、自分のペースを考えて選べるような週2回のコースにしました。

―具体的にはどんな内容?
前期はファッションビジネスとデザイン画でした。さすがに服を作る方は大変そうなのでやめておきました。今学校で経済の勉強もしているので、ビジネスも関わっているファッションビジネスに興味を持っていいます。後期はファッション誌講座です。ファッション誌を作る研究講座みたいなやつです。

まだファッションの中でどんな仕事をやりたいかとか決まっていないので、今は短期的にいろいろなファッションに関する分野とか実践的にやってみて、その中で一番いいと思ったものを頭に詰めようと思っています。大学を卒業したあとに専門学校に行くことも考えています。就職するにしても専門学校に行くにしても、自分のファッション関係の中での方向性を今定めるためにいろんなことをしようと思ってます。

―ファッションで努力していることは?
自分の好きなものを探求するというか、興味のあることに関してはアグレッシブになることですね。

―あえて専門学校とのダブルスクールにしたのは?
もともと専門学校は進路として考えてなかったんですよ。大学終わって卒業したあとでもいいかなと思ってて。でもいざ大学に入ってみると、やっぱり専門学校にいけばよかったとかたまにふと思うようになって。けどよくよく考えてみたら慶應の経済を勉強できているという事はすごく幸せなことなんだと思ったので、今はこれで良かったんだと思っています。

■日本の良さをアピールしていきたい

―最後の質問になりますが、井島さんの将来の目標は?
ファッションに携わりながら、国内だけじゃなくて海外に向けても日本の良さをアピ―ル出来るように仕事していきたいなと思います。
海外経験を通しても、海外になじむというよりかは日本人としてどう振舞うかということを意識するようになりました。そのことを意識して行動することで、世界中の人に自分の国の良さを表現し、日本人のいいイメージをアピールしていきたいです。


■井島さんから読者の皆さんへのメッセージ(動画)

▲井島さんメッセージムービー
(再生ボタンを押すと再生します。音量にご注意ください。)

関連リンク

慶應義塾広告学研究会
http://www.keioad.com/top.htm
ミス慶應コンテスト2006公式サイト
http://misskeio2006.campuscity.jp/


取材 早川智彦 後藤覚



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