モーニング娘。研究会というサークルがあるのを知っているだろうか? 今年度から発足した新期サークルである。サークル紹介の冊子を見た人は、おそらく気になって仕方なかったのではないだろうか? かくいう私もその一人だ。 ということで、潜入取材を試みた。
慶応ジャーナルの取材依頼に対して「顔出し、実名NG」という条件で幹部のA氏がインタビューに答えてくれた。
J・まずモー研。を作ったきっかけから教えてください。
A・そもそも某大手掲示板サイトにネタで「モーオタ(モーニング娘。オタク)サークルを作ろう」って書き込んだことがきっかけです。思った以上に反応が大きかったんで思い切って正式に設立希望を出したんです。そしたら通っちゃったんで(笑)
J・反応が大きかったとはどのくらいですか?
A・そうですね〜、説明会には80人くらい来たかな。問い合わせの電話も多い日は一日20件くらい。まあ、その大半がいたずらでしたけど。まあでも、オリエン期間中手ごたえは感じましたね。あちこちでヒソヒソと話題になってるのが耳に入ってきましたから。
J・そこまで反応が大きくなった要因は?
A・まあやるんだったらちゃんとやろうと、一応作戦は立てたんですよね。オリ実に提出する説明会の希望は最終日にして、入学式から説明会までの間に名前が浸透する時間を稼いで。あと、どうせ細かい文字を書いても、あんなにポスターがある状況じゃ誰も見ないし埋もれちゃうので。説明会までに、とにかく「モーニング娘。研究会」という存在だけ認知させようと。
その上で、その名前が引っかかった人は、家に帰ってパンフを見て説明会の時間を確認してくれれば良い。だから、顔写真を大きく使ったり、とにかく目と脳にインパクトを残すことを心掛けましたね。何も考えてないわけじゃないです。
J・確かにあのポスターはインパクトありましたもんね。
楽しいと思うことは人それぞれにある。例えばそれが野球であったりサッカーであったりモー娘であったり。しかし時には、それが一般的に認められないときもある。正直我々も取材前、モー研に対して偏見を持っていた。「怪しい」とか「キモイ」とかそういった類のものだ。でも取材を通して見えてきた彼らの姿はそういったネガティブなものではなく、「楽しいと思うことを純粋に楽しむ」というポジティブなものだった。残念ながら我々は大人になるにつれてそういった感情を失っていき、物事を純粋に楽しめなくなってしまう。世間体とか人の目とかそういったものを気にするようになる。それが当たり前のことなのか? 私はそんなのはいやだ。心から物事を楽しめないなんて悲しすぎるじゃないか。彼らを見てそんなことを思った。
11月23日に三田祭で、私が体験した「祭り」を体験できるそうだ。心の底から楽しみたい人は、参加してみたらどうだろうか。もしそこで体が自然に動いてしまったら、周りを気にせず踊ってみることをおすすめる。