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No.12
■第17回慶應義塾大学七夕祭
『西口プロレスアワー
夏のチャイムを鳴らせ!』
西口プロレス

 2006年7月1日、小雨の降る慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(―以下、SFC―)では、今年で第17回を迎える七夕祭が開催された。七夕祭はSFCが設立した当時から毎年行われている夏祭りで、SFCに通う塾生の参加はもちろん地域住民の活発な参加が目立つ。祭りには欠かせない模擬店、ダンスや音楽などの公演、地域住民によるフリーマーケット、ミス慶應コンテスト候補者たちのお披露目など、色んなイベントが開かれる中、一際目立っていたのは西口プロレスのLIVEイベント。大学というアカデミックな場所とお笑い芸人によるプロレスイベントという不思議なマッチに、慶應ジャーナル編集部員が迫った! 最後にはアントニオ小猪木のプチインタビューあり!

■西口プロレス http://www.wgwf.com/
■学生団体Age http://www.age-nt.jp/




「アントニオ小猪木&世界のうめざわ vs ラブセクシー・ローズ&グレート・乙羽屋」

実況解説:東京ペールワン
レフェリー:ポーク林
リングアナ:花満開

試合形式:60分3本勝負のタッグタイトルマッチ
青コーナー:アントニオ小猪木&世界のうめざわ
赤コーナー:ラブセクシーローズ&グレート乙羽屋

 今回のライブ会場となったSFCのθ館には、試合開始の30分前から西口プロレスを見るために集まった人たちで賑わっていた。集まった人たちの中には、塾生はもちろん、小さい子供や高校生の姿も見え、西口プロレスの幅広い人気を実感させてくれた。試合開始直前には客席がほぼ満席状態に!

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 試合開始時刻。照明が暗くなり、ポーク林・アントニオ小猪木・世界のうめざわを始め、西口プロレスを代表する芸人たちが次々と登場すると、ライブ会場は、一気に盛り上がった。赤コーナーのラブセクシーローズが客席に乱入するなど、彼らの派手な登場パフォーマンスに目を奪われていると、いつのまにか試合開始のゴングが鳴り、試合が始まった。

 一本目は世界のうめざわvsグレート乙羽屋。試合が始まった途端、すぐさま仕掛けたのは乙羽屋。ランニングネックブリーカードロップでうめざわをマットに沈めるが、なんとその一撃のみでうめざわは失神(?)し、3カウントを取られる。これには小猪木、観客共々唖然の様子。

 二本目は再び、世界のうめざわvsグレート乙羽屋。先ほどの雪辱を果たそうと開始直後から猛攻を見せるうめざわだが、得意の「気をつけ式ヘッドバッド」がなかなか決まらず、逆に乙羽屋に同じ技を返される羽目に。助けに入ったアントニオ小猪木とのツープラトン股裂きが試合の流れを変え、小猪木が乙羽屋を攻め続けるが、グロッキー状態と思われた乙羽屋に不意をつかれて毒粉をくらい、そこから試合は再び乙羽屋ペースに!アルゼンチンバックブリーカー、ブレーンバスターなど大技決められ、誰もが小猪木の敗戦になると思った瞬間、一瞬の隙を突いて小猪木は必殺技「小卍固め」を極め、勝利を勝ち取る!

 最後の三本目は小猪木vsラブセクシーローズという本日の本命対決。身長の差にひるむことなく(恒例の「届かない」は見せてくれたが…笑)、小猪木はさっそく大技コブラツイストを仕掛けるが、それも簡単にかわされてラブセクシーローズに必殺技「ローリング・ロメロスペシャル」をお見舞いされる。その後も凶器攻撃やジャイアントスイングなどラブセクシーローズの猛攻を受けた小猪木は何度も3カウントを取られそうになるが、うめざわによるレフリー・ポーク林へのカウント妨害に救われる。しかし、最後には小猪木が必殺技「延髄斬り」を炸裂させ、ラブセクシーローズから3カウントを奪いフィニッシュ!

 見事に勝利を収めたアントニオ小猪木はその後も、某番組で有名な「細かすぎて伝わらないものまね」や浴衣姿の塾生とともに「小猪木エアロビ」を披露し、最後まで会場を盛り上げてくれた。

≪アントニオ小猪木プッチインタビュー≫

▲話が聞き取れなかった時のアントニオ猪木のモノマネを
しているアントニオ小猪木さん

アントニオ小猪木(―以下、小猪木―):小元気ですかー!(※)

―(笑)ありがとうございます。今回、大学という場所でプロレスイベントをなさった感想はいかがですか。
小猪木:やっぱり他でのイベントとは違う、学生のパワーというのを感じられたね。客席が最初からすっごく盛り上がってくれて、小かげさまでとてもスムーズに進行できたし、本当よかった!

―学園祭という事で、特に気を使った部分はありますか。
小猪木:学園祭だから気にした部分はないね。いつも通りやるというか。イベントをやっていれば、盛り上がる日もあれば盛り上がらない日もあって、でも、うちらはいつも通りに、頑張ってやるだけだね。あとは、声を出して笑うだけが全てではないと思うしね。もちろん声を出して笑ったほうが絶対いいけど(笑)。

―今日の試合を振り返ってどうでしたか。
小猪木:やっぱね……痛いよっ!今日はすっごく痛かった…!布団(会場ではリングの変わりに布団のようなモノが使われていた)なんて意味ないぐらい痛かったよ!イットカンとかね、凹みすぎてて、頭にはめられた時に、これきついな…と思っていたら、蹴られた時にリアルに外れなかったのよ。特に、アゴとかね、本当痛かった。でも、これが気持ちいいというか、会場が盛り上がってくれたから、ありがたいね。

―最後に、慶應義塾の塾生たちに一言お願いします。
小猪木:小猪木をよろしく小ねがいします!!!

※:挨拶などの言葉の冒頭に「小」を付けるのは、アントニオ小猪木の独特な言い方。例)「小元気ですか。」「小めんなさい。」「よろしく小ねがいします。」などがある。

≪取材協力≫

■西口プロレス
アントニオ小猪木、ラブセクシーローズ、長州小力らのお笑い芸人によるギャクプロレス団体。
公式HP:http://www.wgwf.com/

■学生団体Age(代表:光井勇人、総合政策学部3年)
「日本を元気に!!」を合言葉に、2006年発足したドリームチーム。
2006年春は関東合同の新入生歓迎会「東京合同入学式2006」を開催。大成功を収める。
今回の西口プロレスLIVEをはじめ、今後も講演会やLIVEなどといったイベントをゾクゾク開催予定。
公式HP:http://www.age-nt.jp/



取材   後藤覚
鄭有眞



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